Aiello、ホスピタリティ業界の未来を描くグローバルフォーラムを開催

AIの進化により、ホスピタリティ業界全体でオペレーションモデルや競争力の在り方が再定義される中、Aielloはホスピタリティフォーラム「Revolutionizing Hospitality: Pioneering AI Innovation for a Global Edge」を開催し、12月19日に盛況のうちに閉幕しました。

本フォーラムには、元Google台湾マネージングディレクターの簡立峰(リー・フォン・チェン)氏をはじめ、国際的なAIテクノロジー、デジタルトランスフォーメーション、ホテル運営、不動産投資分野の業界リーダーや専門家が集結しました。

当日は、基調講演、パネルディスカッション、インタラクティブセッションを通じて、参加者はAI技術、ブランドイノベーション、投資戦略、運営モデルが、ホスピタリティの現場や将来の競争力をどのように変革していくのかを多角的に議論。

本フォーラムを通じて、Aielloは「スマートホスピタリティ」の未来像を参加者とともに描き、これからの業界を切り拓くための方向性を示しました。

Aielloが、元Google台湾マネージングディレクターの簡立峰氏を招き、世界的なAIトレンドを解説

フォーラムは、元Google台湾マネージングディレクターの簡立峰(リー・フォン・チェン)氏による基調講演からスタートしました。簡氏は、世界的な視点からAIの最新動向を紹介し、AIが自動化やデータ分析において高い効率性を発揮するだけでなく、意思決定や業界の運営モデルそのものにも大きな影響を与え始めていることを指摘しました。AIの進化は、新たな可能性をもたらす一方で、業界にとって新しい課題も生み出していると語られました。

続いて行われたパネルディスカッション「ホスピタリティ業界におけるAIの影響と誤解」には、李晶文(Jing-Wen Lee)氏(シルクスプレイス台南 総支配人)、金平哲也氏(ホテルオークラ ニッコー ホテルマネジメント IT企画部 ディレクター)、林啓泰(Chi-Tsai Lin)氏(Lingzhi Technology 創業者)が登壇しました。

それぞれ異なる立場から、ホスピタリティ業界におけるAI導入の現実的な課題について議論が交わされました。登壇者たちは共通して、「AI導入の本質は人の仕事を置き換えることではない」と強調。人材配置の最適化や意思決定の効率化を支援するツールとしてAIを活用しつつ、組織文化やデジタル成熟度、トライ&エラーにかかるコストといった現実的な課題にも向き合う必要があると語りました。また、テクノロジーを導入しながらも、ホスピタリティに欠かせない“人の温かさ”やブランド価値をどう守っていくかが重要である、という点でも意見が一致しました。

パネルディスカッション「ホスピタリティ業界におけるAIの影響と誤解」― 複数のステークホルダーの視点から、AI導入の実践的な課題を検証 ―(写真左から:李晶文〈シルクスプレイス台南 総支配人〉、林啓泰〈Lingzhi Technology 創業者〉、金平哲也〈ホテルオークラ ニッコー ホテルマネジメント IT企画部 ディレクター〉)

ホテル資産への投資やリターンの考え方をテーマにしたセッションには、アーロン・チャン氏(Riant Capital 会長 兼 マネージングディレクター)、エレイン・チャン氏(LDC Hotels & Resorts Group 副社長)、西村亮司氏(クールジャパン機構 投資部 シニアディレクター)、キャシー・ライ氏(AWS シニアデータ GTM スペシャリスト)が登壇しました。

資産配分、運営管理、投資評価、クラウドインフラといった多角的な視点から、AIが単なる技術導入にとどまらず、どのように測定可能で拡張性のある長期的価値へと発展していくのかが議論されました。

特に、CAPEX(設備投資)とOPEX(運用コスト)の投資判断に焦点が当てられ、AIやクラウドへの投資が、運営効率の向上、キャッシュフローの改善、さらには資産価値の評価にまで反映されつつある点が強調されました。これらは今や、ホスピタリティ資産の競争力を左右する重要な要素となっています。

(写真左から)アーロン・チャン氏(Riant Capital 会長 兼 マネージングディレクター)、西村亮司氏(クールジャパン機構 投資部 シニアディレクター)、キャシー・ライ氏(AWS シニアデータ GTM スペシャリスト)、エレイン・チャン氏(LDC Hotels & Resorts Group 副社長)は、AIやクラウド技術が、ホスピタリティ分野における投資戦略、運営効率、そして長期的な資産価値をどのように変革しているのかについて、それぞれの立場から多角的な見解を共有しました。

パネルディスカッションに加え、本フォーラムでは、デザイン美学やサービスイノベーションから、AIを活用したスマートホスピタリティの実践例まで、幅広いテーマが取り上げられ、ホスピタリティ業界におけるデジタルトランスフォーメーションへの理解を深める機会となりました。

日本発のライフスタイルホテルブランド TRUNK HOTEL のインターナショナルプレジデントであるトニ・ヒンターストイサー氏は、デザイン思考やライフスタイル美学を通じたブランド体験のつくり方について、実践的な知見を共有し、テクノロジーと人を中心に据えた価値観が共存する、新しいホスピタリティのあり方が紹介された点も印象的です。

また、インタラクティブセッション「Next-Gen Stay – クラウド、モビリティ、AI、若い旅行者が本当に求める体験」では、トラベルインフルエンサー、ホスピタリティ分野を学ぶ学生、ソフトウェアエンジニアが、Aiello、trevo.ai、Chuen Yang International(Samsung IPTVソリューション提供)、Taiwan Bonvies(3CXクラウド電話ソリューション提供) の各社代表とともに登壇しました。

リアルタイムのQ&Aを通じて、若い世代の旅行者が宿泊体験に求める要素として、モビリティ、即時性、パーソナライズされたサービスが、ホテル選択の重要な判断軸となりつつあることが明らかになっています。

さらに、食品・食材のインテリジェント管理をテーマとしたセッションでは、Tsaitung Agriculture 創業者の李育徳(Yu-De Lee)氏が登壇され、AIとデータに基づく管理によって、仕入れや在庫管理における無駄やコストを削減し、効率的かつ持続可能なホスピタリティ向けサプライチェーンを構築する取り組みについて紹介されました。

一方、シンガポールの Republic Polytechnic(観光・ホスピタリティ学部)主任講師であるウー・ユーリク(Yu Lik Ng)氏からは、同国におけるホスピタリティ分野のデジタル変革の実践事例が共有されました。人材育成や政府による支援、業界での導入状況を踏まえながら、テクノロジーが業界全体の高度化と競争力向上にどのように寄与しているのかが解説されています。

AielloのCEO兼共同創業者であるヴィック・シェン氏が、新たに開発したAI音声カスタマーサービスおよびナレッジマネジメントシステムを発表

AielloのCEO兼共同創業者であるヴィック・シェン氏は、次のように述べています。

「ホスピタリティ、テクノロジー、投資、学術といった分野を横断し、第一線で活躍する方々が集うプラットフォームを創出できたことを、大変光栄に思っております。多様な視点と深い議論を通じて、AI活用やサービスイノベーション、さらには業界の高度化に向けた前向きな発想を喚起し、ホスピタリティ業界の長期的な発展に新たな可能性を切り拓いていきたいと考えております。」

またシェン氏は、Aielloが新たに開発したAIコールセンターおよびナレッジマネジメントシステムを発表しました。これらのソリューションは、インテリジェントなナレッジ統合機能とリアルタイム応答機能を融合させることで、現場におけるサービス対応の効率化に加え、社内オペレーションの連携強化にも寄与するものです。正式リリースは近日中を予定しております。

今後もAielloは、パートナー各社と緊密に連携しながら、ホスピタリティ業界全体のデジタル化およびスマート化を推進し、事業者の皆さまがより効率的で競争力の高いサービスモデルを構築できるよう支援してまいります。

シンガポールのRepublic Polytechnic(観光・ホスピタリティ学部)主任講師であるウー・ユーリク(Yu Lik Ng)氏が、シンガポールにおけるホスピタリティ分野のデジタル変革に関する実践的な知見を共有
trevo.aiのCEOであるマキシム氏が、「Next-Gen Stay」インタラクティブセッションにて、若い参加者とリアルタイムのQ&Aを通じて活発に意見を交わす